知らなかったじゃ済みません!毎年受けよう狂犬病予防接種

かかりつけの病院から、狂犬病予防接種のお知らせが来ました。

初めての犬のペットなので、分からないことばかり。

ニコ母

毎年受ける必要はあるの?

の疑問を解消するべく、考察します。

狂犬病は今も世界中で発生。治療法がない。

狂犬病は昔の話だと思っている方も多いはず。

日本国内では、1950年に狂犬病予防法が施行され、1956年に1人の死亡者が出て以降は、人への感染は無くなりました。

しかし、1970年に1人、2006人に2人、日本人が狂犬病で死亡する事例が起きています。

それは、ネパールやフィリピンを旅行した際に、現地の犬に噛まれたことが原因で、帰国後に発症し死亡した輸入症、ということです。

狂犬病は、人を含めたほ乳類に感染し、発症すれば治療法は無く、死亡率はほぼ100パーセント

今でも、世界中のほとんどの国や地域で発生し、毎年5万人以上が死亡しています。

ニコ母

日本では、すべての飼い犬に、法律によって予防接種が義務づけられた
ことにより、人も犬も安心して暮らせる社会が保たれているんですね!

飼い主の義務

ペットショップでの入手続きの際、「ワンちゃん猫ちゃんの飼い方について」という3枚綴りのプリントを読み合わせました。

その中に、狂犬病予防接種についての説明がありました。

重要事項

ワンちゃんをお迎えいただいた日から30日以内に、飼い主様は厚生労働省の規定する役所において申請書を提出するよう義務付けられています。

初回は、犬の登録と予防接種証明を同時に行うことになります。

  • 犬の登録には「鑑札」
  • 予防接種を受けたことの証明として「注射済票」

が交付されます。

届け出は飼い主の義務であり、怠ると20万円の罰則が科せられます。

登録は1頭に付き、生涯1回で済みますが、引っ越しして市区町村が変わった際は、

移転先にある役所に30日以内の届け出が必要となります。

もしうっかり忘れてしまっていたときは、直ちに申請しましょう。

狂犬病予防法違反によって罰金が科せられた事例も存在するということなので、届け出は怠らないようにしましょう。

参考記事:いいねを押したい弁護士ブログ

「鑑札」と「注射済票」について考える

交付された鑑札と注射済票を飼い犬に装着することは、法律により義務付けられています。

鑑札には犬の登録番号が印字されており、迷子になった時に、飼い主のもとへ戻すことができます。

上記の標識をつけていないワンちゃんは、所有者がわからず、予防接種を適切に受けていない犬とみなされ、

保健所で抑留されることになってしまいます。

ここで、気になりました。

ニコ母

お散歩しているワンちゃん、みんな付けてる?

福井市のホームページに、平成23年5月~6月に実施された

「犬の鑑札および狂犬病予防注射票の装着に関するアンケート」

の調査結果が記載されていました。それによると、

装着義務を知らない人が半数以上、また装着義務をしっていながらも3割以上の人が装着していない状況でした。また装着いない主な理由としては、「知らなかった」43%・「面倒」23%・「室内犬なので逃げない」6%という意見でした。

福井市(city.fukui.lg.jp)

装着しない理由に、「装着しにくい」という意見もありました。

同感です。

私が住んでいるところの鑑札は、穴が一つで縫い付けられません。

首輪につけるリングがついていたので、ぶらさげて使用するのですが、

イタグレは首が細く毛も短いので、首輪がまわりがちです。

(散歩のときは、首輪にリードをつなげないので、イタグレ専用の太い首輪ではなく、革製の細いものをつけています)

前の方にきた時に気になってしまって、ニコちゃんの場合、ガジガジしようとするでしょう。

もし、ガジガジしてしまったら、数字の判別はできなくなってしまうでしょう。

お散歩時に使用するハーネスに付けた場合、

もしするっと抜けてしまったときに、証明するものが何もない状態になっていまうので、

本当は首輪に取り付けるのがベストですが、首輪に縫い付けるとなると、素材や太さが限定されてしまいます。

結局、しっかりとサイズを合わせたハーネスに、鑑札と注射済票を2つ一緒にぶら下げる方法が妥当、ということになりました。

大田区では、注射済票の素材が、ポリエステル繊維。世田谷区ではシールとなっていました。

鑑札と違って、注射済票は1年ごとに交付されるもの。

リサイクルし易い素材に変更されることを願います。

また、平成19年以降、全国統一の様式だったものが、居住する市区町村により自由様式を決められるようになったそうです。

ゆるキャラがついていたり、デザインが凝っていたり、収集心をくすぐられる方もいるでしょう!

神戸や四日市、滋賀のひこにゃん他、こんなのもあるんだぁ~と楽しめます。

「厚生労働省:犬の鑑札、注射済票について」のページで見れるので、興味のある方はチェックしてみてください。

しかし、個人的には、全国統一でも良かったのでは?と思います。

今は、愛犬の写真をSNSなどでシェアする人も多くなりました。

鑑札や注射済票のデザインから場所が特定される・・・なんて考えすぎでしょうか?

参考Webサイト:

厚生労働省・狂犬病のページ

参考資料:

埼玉県狂犬病予防協会啓発チラシ

マイクロチップ

首輪に取り付けることを推奨されている鑑札と注射済票ですが、知らないうちに外れていたり、破損したりということも考えられます。

外国ではマイクロチップの装着が義務となっている国もあります。

日本では、改正動物愛護法が2019年6月12日に成立し、犬や猫に対し、マイクロチップ装着の義務付けを決定。

この件に関しては、また後ほど考察していきます。

接種時期、場所、費用について

狂犬病予防注射は、お住まいの市区町村で、大体4月~5月にかけて、集団接種が行われております。

近くの開業獣医師、動物病院で、一年中受けられます。

料金は3000円前後、他に交付手数料等必要となりますので、事前にお確かめください。

狂犬病予防接種イラスト

まとめ

「ぼ~っと飼ってんじゃねーよ!」と、自分で自分に突っ込みをいれることになりました。

犬の飼い主になった以上、きちんと知るべきことをしり、行動することが大事だと思いました。

また、法律も改正されていきます。

マイクロチップについても導入を検討すべく、調べてみたいと思います。