愛犬も飼い主もニコニコ!ドッグランは事前の準備を怠らず
皆さんは、ハウンドとはどんな意味かご存じでしょうか?
イヌの分類群の一つ ”ハウンド”とは、猟犬を意味します。
獲物を追跡する際や追い詰める際に用いられていた犬に付けられる名前なのです。
レースに出るようなイタリアングレーハウンドは、瞬間最高速度50キロで走るとも言われます。
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そんな血を引くニコちゃん。
たまにはリードを外して、のびのびと走ったり、遊びたいんじゃないかな?
と飼い主は思いました。
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人と犬が共生する社会において、ノーリードでの自由が与えられる場所、それがドッグラン。
ドッグランは公共空間であり、多種多様なワンちゃんとその飼い主さんが集まるところ。
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ということで、事故やトラブルを防ぐために、基本的なマナーを考察します。
ドッグランのマナーを学ぶ!
飼い主がきちんと愛犬をリード
- アイコンタクト
- オスワリ
- マテ
- オイデ
上記の4つの基本的なしつけ。
ワンちゃんをお家に迎えたら、レッスン開始です。
ドッグランデビューの時に身に付けておいた方が良いとされています。
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ニコちゃんは、オスワリ→マテ→アイコンタクト→オイデの順で出来るようになりました。
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家の中では完璧に出来るようになっていても、いつもと違うシチュエーションや刺激の多い屋外では勝手が違います。
他のことに気を取られ、飼い主の指示はそっちのけ、ということになります。
これは、普段のお散歩時に、徐々に慣らしていく必要があります。
ワンちゃんによっては、外での指示を聞けるようになるのに、少々時間がかかります。

因みにニコちゃんは、お家のなかでは3つは大丈夫。
オイデに関しては、甘えたいときには来て『ゲージに入れられる』と感じるときは逃げまくります(笑)
外ではまだまだ指示通りにはできません。
ビビりな性格で、飼い主の側にくっついて離れないので、
ドッグランでは他のワンちゃんとの距離を保ち、目を離さなければ大丈夫という判断で、
デビューしました。
トイレはドッグランの外で終わらせてから
”入る前には排泄させておく”のが基本です。
かといって「はいニコちゃん、おトイレしよ~」といっても出来ませんので、
排尿のタイミングに合わせて、利用する時間を決めています。
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ドッグランによっては、トイレスペースや水飲み場を確保してあります。
指定された場所以外に排尿してしまった場合には、施設ごとの規則に従って対処します。
マーキング癖のあるワンちゃんは、マナーベルトがあれば安心です。
出入りの際は、他のワンちゃんの動きにも気を配ろう
ゲート付近は、好奇心旺盛なワンちゃんがいます!かなりの猛スピードで寄ってきます。
中に居る犬が飛び出さないように、十分な配慮が必要です。
扉の開閉はしっかりと確実にしましょう。
ワンちゃんから目を離さない
ドッグランに入ったあと、しばらくはリードを付けたままで様子見。
落ち着いていたらオスワリをさせて、リードを外します。
しっかりと目をあわせて、ワンちゃんを安心させてあげましょう。
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犬同士がコミュニケーションを始めたら、よく観察するように。
犬同士のじゃれあい遊び「ワンプロ」と「ケンカ」の違いを判断できるのは飼い主だけ。
吠える声の調子、甘噛み具合、しっぽの振り等から、見守ってよい範囲かどうか見極めます。
マウントはさせないようにしたいですね。
おもちゃやおやつは禁止している施設もある
施設によって決められたルールを確認しましょう。
無料ドッグランではフードのことまでは言及していないところもあります。
しかし、他の犬とのけんかの原因になったり、
アレルギー持ちのワンちゃんが間違って食べてしまう等のトラブル回避のためにも、
控えたほうが望ましいと言えます。
ご褒美は外に出てからにしましょう。
写真、動画をとる場合
基本的には愛犬だけを撮影すると思いますが、SNSにあげるときは、
他の方の個人情報まで流してしまわないように、十分な配慮が必要です。
一緒に写った写真などを公開するときは、許可を得るのがマナー。
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1度ネット上に公開してしまうと、こちらで削除しても、
どこかでコピーやスクショをされていたら、消えていないということになります。
テキストデータも検索エンジンに残りますので、書き込む内容にも注意が必要ですね。
愛犬の性格も考慮して

もし、愛犬がドッグランを楽しめないようでしたら、
無理にならす必要はない!
そう割り切るのも、一つの選択肢!
番犬気質の強い犬の場合、他のワンちゃんと相対すると吠えてしまう犬もいます。
それは、犬の性質上、自分の家族以外は排除すべき対象とみなす場合があるから。
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ご主人を守ろうとしてくれているのですね。
そういう場合は、いったん退出。
利用者が少ない時間帯、貸し切り状態の時だけ利用するなど、
気持ちよく過ごせる環境を選んであげましょう。

犬の性格も桜梅桃李。
みんなが社交的で、外遊びが大好きというわけではなく、こわがりもいるし、コミュ障も居ます。
その子の性格は、飼い主が一番よく分かっているもの。
ニコちゃんは、生後半年までペットショップにいたことが関係しているのでしょうか・・・?
他の犬とのコミュニケーションが苦手のようです。
今のところ、ドックグランの隅が定位置です。
全速力で走っている姿は、未だ見たことがありません。
なので、頻繁に行くというよりは、様子を見ながら、徐々に慣れてくれれば良いかな、というスタンスでおります。

利用上の注意は事前に確認
ワクチン接種を受けていることがマナーです。
入場する際に受付がある・利用登録をする、といった施設では、
接種証明の提示を求められるでしょう。
狂犬病のみではなく、
- 犬用ワクチンの接種証明が必要なところ、
- 犬鑑札・注射済票の提示が必要なところ、
- ワンちゃんの顔写真が必要なところ、
等々、ドッグランによって様々です。
(※狂犬病の証明書は獣医師が発行する書類では不可なところもあります。)
事前に行きたいドッグランのホームページやで確認し、必要なものを用意しましょう。
また、ドッグカフェでも証明が必要になる場合もあります。

備えあれば患いなし。
犬と一緒にお出かけするときは、バックにしのばせておけば、
残念な思いをしなくてすみますね。
生理前後1ヵ月は行かない
避妊手術をしていないメス犬は、半年に1回の間隔で発情期がきます。
オス犬を興奮させてしまいトラブルのもとになります。
愛犬の体調も考慮して、家の中でゆっくり過ごすようにしましょう。

愛犬が喜ぶことが一番!
ワンちゃんにも飼い主にも無理のない範囲で、
マナーを守って気持ちよく、ドッグランを利用していきたいですね♪
「フロントラインプラス(frontlineplus.jp)」
【ドッグランを考察する際の参考文献】
分かりやすくイラストもかわいい!おすすめです。
・ほめていいコに!犬のしつけ ハッピートレーニング / 戸田美由紀