デジタルイラストをブログに掲載する時の画像サイズは?
インスタグラムでイラストの投稿を始めた際は、Procreateデフォルト設定のスクエア(2048×2048px)で描いていました。
インスタは1度に10枚まで投稿できますが、取り込むのもサクサクで、表示が遅延するということはなかったのですが、
インスタ用に描き起こしたイラストを、このブログのメディアライブラリにアップロードしようとすると、制限がでてきました。

このブログに使用するイラストのサイズと保存方法を検証します。
カスタムキャンバス
ワードプレスのメディアライブラリにアップロード可能なサイズは、最大2MB。
ブログ開始当初は5MBまで可能だったのですが、途中から変更になり、取り込めないことが増えてきました。
イラストを描く際のキャンバスの形は、SNSとの相性を考慮してスクエアを選択。
ブログに表示させるときは、650×650pxに縮尺変更をかけて使用しているので、その2~3倍のサイズでカスタムキャンバスを作成することにします。

イタグレの服に関しては ”大は小を兼ねません” が、
デジタルイラストを描く際は ”大は小を兼ねる” でいきます。
大きく描いて縮小するのはOKですが、小さく描いたものを大きくすると、
画像がぼんやりしますし、小さいキャンバスでは細かい部分が描きづらくなります。
かといって、大きすぎるキャンバスでは、ワードプレスに取り込むときに制限がかかりますので、
少し小さくして 1600×1600px にしました。
Webサイト用のイラストなら

上記の画像の真ん中より少し上の「DPI」ですが、解像度のことで、画像の密度を表しています。
これは、Web用のイラストなら、気にしなくても良い数値で、一般のお絵描きツールでは「72」くらいの設定になっているそうです。
プロクリエイトのデフォルトの設定は、「132」。
DPIの数値が高ければ、線がよりなめらかになり、細かいところまで描写しやすくなるというメリットがありますが、密度が高くなる分、容量も大きくなります。
印刷するイラストなら

印刷をする目的で、デジタルイラストを描く場合は、
キャンバスのサイズは実際印刷したい大きさにして、DPIの設定を変更する必要があります。
カラー印刷の場合、300~350dpi。モノクロ印刷なら600dpi に設定します。
DPIが低いと印刷したときに画像が荒くなりますが、高いほど良いというものでもなく、
家庭での印刷なら上記の範囲で設定すればOKです。
プロのイラストレーターさんは・・・
プロクリエイトでイラストのお仕事とされている寺田克也氏は、どんな出力サイズにも耐えらえれるように、一番大きなキャンバスサイズ(8000×6000px)で描くそうです。そうするとB1用紙サイズのポスターもキレイに印刷できるとのこと。(その場合は、使えるレイヤーの枚数が7枚に制約される【MacFan2019年5月号より】)

私が使っているiPadでは、『キャンバスサイズが大きすぎます』となり、
そのサイズのキャンバスは作成できませんでした。
(iPadのスペックが起因していると思われますが、そこは知識不足で明確なことは言えず申し訳ありません。)
ともあれ、デジタルイラストは、大きく描いて小さくするのが基本ということですね!
イラストの保存はPNG?JPEG?
どちらも画像データの圧縮方法ですが、それぞれに得意分野があります。
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★イラストなど塗りつぶしの多い画像、またロゴやラインスタンプ目的で背景を透過させる必要がある画像などは、PNG形式で保存します。
元々の色情報を保持したまま圧縮するので、画像の劣化が起きにくくいですが、JPEGに比べるとファイルサイズは重くなりです。
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★画質を維持しつつ、その他の不要なデータを削除して保存するのがJPEG方式で、こちらが得意とするのは風景写真となります。
質を保ちながらファイルサイズを軽量化できるのが利点ですが、イラストでは、輪郭線周辺にノイズが生じます。


微妙な違いですが、上のPNG保存の方がきりっとみえます。

↑グラフィックソフトでJPEG保存を繰り返す毎に、データが削除され、劣化していく。




この4枚の絵、それぞれピンチアウト(2本指で拡大)してもらうと分かるのですが、
JPEG保存した画像では、輪郭線の周辺がモヤモヤっとしています。
拡大しなければ、見た目には大差ありませんので、
使用する用途によって《見た目を重視するのか、軽量化を重視するのか》判断するものありだと思いました。
(先述したように、JPEG保存はグラフィックソフトで上書きする度に劣化していきますが、メディアに取り込んでしまえば、画質が変わることはありません。)

基本的には、
イラストはPNG、写真はJPEG
です!